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Child Tax Creditの前倒し支給

  • Writer: Sumiko Glenn
    Sumiko Glenn
  • Sep 3, 2021
  • 5 min read

今回は、お子さまのいらっしゃるご家庭の皆様のために、2021年にあらたに変更のありましたChild Tax Creditについてお話させていただきたいと思います。


Child Tax Creditの前倒し支給 (Advance Payments)

IRS(国税局)は、Child Tax Creditの半分にあたる金額を、前倒しで毎月支払っていくというサービスを2021年7月15日からあらたに始めました。残りの半額は、2021年度の所得税申告書上で清算され、所得税申告をすることにより受理することができます。この支給は、2021年度にのみ適用されます。この前倒しChild Tax Creditは、ジョイント (Married Filing Jointly) で所得税申告をしているご夫婦の場合、以下の条件を満たしている場合に、受給することができます。


所得税申告に関して、

  • 2019年度と2020年度の所得税申告をしており、そこでChild Tax Creditを申請している事。

または、

  • 2020年に、Economic Impact Payment (Covid-19による政府援助金、俗にStimulus Pay) を受けるために、IRSのウェッブサイトから必要情報を提供したり、同サイトの「Get Details on Advance Child Tax Credit」から「Non-Filers:Submit Your Information」 を利用して必要情報を提供済みである事。


さらに、

  • 半年以上住んでいるアメリカ合衆国内にMain Home(本居住宅)がある事。または、ジョイントリターン(夫婦合同申告 Married Filing Jointly)をしている配偶者が、アメリカ国内にあるMain Homeに半年以上住んでいる。

  • 2021年の年末時点で18歳未満で、ソーシャルセキュリティー番号を持っている、受給資格のある子どもがいる事。

  • Child Tax Credit受給資格の為の上限収入を超えていない事。例えば、Child Tax Creditを全額受給できる納税者の上限収入は、ジョイントリターン(夫婦合同申告 Married Filing Jointly)の場合には、MAGI (Modified Adjusted Gross Income) が$150,000となっています。

IRSは、所得税申告時に提供された上記情報をもとに、この条件に当てはまっている方を自動的に前倒しChild Tax Credit支給に登録します。ですので、2020年度の確定申告がきちんと終了しているのであれば、特に特別な申請などは必要ありません。


受給資格の確認は、国税局ウェッブサイトの「Get Details on Advance Child Tax Credit」へ行き「Check If You’re Eligible」でチェックする事ができます。更に「Management Payments」では、この受給プログラムにご自身が含まれているかどうかの確認、更に支給額等の確認、銀行口座情報や住所変更などができます。


支給はすでに2021年7月15日から始まっています。

条件に当てはまっているご家庭には、すでに毎月、6歳未満のお子さまお一人につき最高で$300、6歳以上のお子さまお一人につき最高で$250の前倒し支給が始まっており、引き続き、12月15日まで、毎月支給されることになります。この支給方法は、銀行口座振り込みか、郵便によるチェックかデビットカード送付によってなされています。


払い戻し金が発生してしまう場合

一つ気を付けなくてはならないのは、2021年に受給するこの前倒しChild Tax Creditの合計金額は、IRSによる2020年度所得税上から予想した2021年度Child Tax Creditの見積もりをもとにしている、という点です。ですので、2021年度の実際の収入が2020年度より大幅に変わったり、離婚などで婚姻状況が変わったり、受給資格のある子供の数が変わったりした場合には、IRSの見積もりが狂うことになり、2021年度確定申告により実際に受給できると認定されるChild Tax Credit金額よりも、多く前倒し金をもらってしまった、という状況が発生することがあります。その場合は、2021年度個人所得税申告の際に、税申告書上で清算し、払い戻しをしなくてはならないこともあります。


2020年度に所得税申告をしていない方

アメリカ国内のMain Homeに半年以上住んでいる方で、(2020年度の所得が低かった、或いはなかった、などの理由で)2020年度の所得税申告をする必要がなかったため、2020年度の所得税申告をされていない(そして、今後も2020年度の所得税申告をするつもりはない)という方は、IRSのウェッブサイト


から、「Non-Filers: Submit Your Information」のツールを利用して、申請することができます。このツールを利用して申請することで、Child Tax Creditや、Economic Impact Paymentを受給することが可能になる場合もあります。


「Non-Filers: Submit Your Information」のツールを利用してはいけない方

諸々の理由で、まだ2020年度の所得税申告をしていないけれど、これからする予定の方は、上述の「Non-filers: Submit Your Information」のツールは、利用しないでください。また、アメリカ国内のMain Homeに半年以上住んでいなかった方や、2021年以前に生まれた受給資格のあるお子さまがいなかった場合、お子さまが、2021年5月17日以前に発行されたソーシャルセキュリティー番号をお持ちでない場合、も「Non-filers: Submit Your Information」のツールを利用することはできません。


Child Tax Creditの前倒し支給 (Advance Payments) を望まない場合

様々な理由から2021年度の所得税申告上でChild Tax Creditが減少されたり、資格に変更があった場合、或いはChild Tax Credit額を納税額と相殺する予定で源泉徴収などをしている場合、または単純にこのクレジットを現在必要としていないような場合などには、このChild Tax Creditの前倒し支給 (Advance Payments) を望まない方がいると思います。その場合には、国税局の


上記ウェッブサイトから「Manage Payments」を選び、クレジット受給プログラムから外してもらう事ができます。


上記の手続きをしないとChild Tax Creditが貰えないという訳ではありません

2021年度にChild Tax Credit を受け取る資格のある納税者が、この前倒支給(Advance Payments)を受け取らなかった場合には、2021年度の所得税申告をすることによって、全額Child Tax Creditを受け取る事ができますので、ご安心ください。この場合には、なるべく所得税シーズン早めに所得税申告をしてChild Tax Creditを還付してもらいましょう。


国税局ウェッブサイト上の情報

最後に、再度ですが、ここにあります情報の詳細は下記のウェッブサイトでご覧ください。



このページにある選択肢、Manage Payments、Non-Filers: Submit Your Information、Check If You’re Eligible等が参考になります。 


更に付加情報として、Publication 5538、Publication 5549、Publication 5534-E、Understanding Your Letter 6416, 6417、2021 Child Tax Credit and Advance Child Tax Credit Payments: Resources and Guidance等の他、Questions and Answers About Child Tax Credit Paymentsのリンクがこの頁にあります。特にQ&Aはお役に立つと思いますので、是非ご活用ください。


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